何気ない日常をじっくり見つめたくなる1冊

何気ない日常をじっくり見つめたくなる1冊

ふと立ち寄った本屋さんで気になった漫画『おむすびの転がる町』を読んだ記録です。

まず最初は、このノスタルジーな装丁がとても気になりまして。
小さい頃に実家の本棚にシリーズで納められていた、ポケットサイズでストライプのエンボスがかかったビニールカバーのついたあの図鑑を彷彿とさせます。(記憶が曖昧すぎて全く違う本だったかもしれないけれど)

この、どこか懐かしさを感じるデザインに心惹かれてのジャケ買い。
カバーをめくって現れる表紙と裏表紙にもひと工夫されているのでぜひめくって見て欲しい。

内容は短編漫画やイラストエッセイ、日記などの様々な形式で描かれたお話が納められています。
どのお話も、日々の忙しさなどの影に隠れて見過ごされてしまうような日常の何気ない疑問から展開されていっており、ちょっと不思議だけど、かといってものすごく想像が難しいわけではない題材が絶妙にピックアップされているため、読んだ後に『ちょっとゆっくり散歩に行ってみようかな?』という心地良い気分にさせてくれました。

どのお話もオススメだけれど『筑波山観光不案内』『坩堝』『新しい土地』が特に好き。
一瞬『幽霊なのかな?』って感じるような、あっさりとした登場人物の描き込み具合と、異常な情報量で見ていて飽きない背景の描き込み具合の対比もとてもおもしろかったです。
要所要所に差し込まれている荒唐無稽な理論解説や図解もぜひじっくり堪能してください。

ある人から見たらつまらない日常かもしれないけれど、また他のある人から見たらたくさんの発見に満ち溢れた日々なんだなぁーと、妄想が捗る楽しい1冊でした。

またこちらの著者、panpanyaさんの他の作品も読んでみよっと。

おむすびの転がる町 著者:panpanya

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