自分の気持ちが動く方へ進もうと思えた1冊

自分の気持ちが動く方へ進もうと思えた1冊

近所のゲオでふと手に取ってからずっと気になっていたマンガ『木陰くんは魔女。』をようやく読み、面白かったのでその記録です。

最初に目に入ったのは背表紙のタイトルのフォント。
縦長で華奢なイメージの書体が目に止まり、手に取ってみたのが最初の出会い。

本棚から抜き出し、目に入った表紙の色づかいやキャラクターの目の描き方が好きだなぁーと思いながら中身をペラペラめくると、『大好きな団地を舞台にしてるじゃないか』という事実に気付き興味を持ったのですが、その時はなぜかゲオでは借りず…。

それでもふとした瞬間に『あのマンガの続きを読みたいなぁー』と時間が経っても度々思い出していたので、『もうこれは読むっきゃない!』と意気込んだものの、その時点で今度はタイトルがなかなか思い出せない失態…。

そんな嘆きの呟きをTwitterに書き込んだところ、神様のような友人がタイトルをスルッと言い当ててくれたので、この度ようやく購入し読むことが出来ました。もう本当にその節はありがとうございました。

…といった長い前置きにお付き合いいただいたのでそろそろ本題へ。

『木陰くんは魔女。』は主人公の佐藤夢子(通称:ユメ)と、夢子が住むオンボロな三日月団地の管理人・木陰くん(通称:魔女)を中心としたファンタジックなラブコメです。
ユメは最初はわがままで小憎たらしいイメージの女の子でしたが、話が進むにつれて少しずつ芯の強さのある頑張り屋さんな面が見えてきて、とても応援したくなるキャラクターでした。

そんな主人公・ユメのセリフでグッとくるものがいろいろあったのでいくつかご紹介。

“ユメの理想の生活に一番合ってない事をしてるのってユメじゃないのか?”

「知らない」のか胸の奥深くにしまい込んで「忘れてしまっている事」を忘れているのか、考えれば考えるほど分からない。でも記憶はどこかに隠れているだけで、新しい空気を吸い込んでも、細胞が入れ代わっても、絶対消えてなんかいなくて。今、この体を動かすのは、確かに存在するユメの記憶だ。”

(出典:小森羊仔:木陰くんは魔女。 1巻 (2016) p.33、164〜169)


この言葉たちは恋に恋する乙女だけでなく、『自分が本当にやりたいこと』に気付いているのか気付かないフリをしてフタをしているのかな大人(主に私)にもグッと来るなと読みながら感じました。
悶々と思ってるだけじゃ何も変わらない。少しずつでも行動に移していくことで人生は好転していくんだぞと勇気をもらえたような気がします。

全3巻で完結ということもありテンポの良い展開で、どこかジブリアニメを見ているような感覚にもなりました。ファンタジー要素があるからかラブコメと言っても甘ったる過ぎず、とても面白いお話でした。

本はやっぱり電子版ではなく物理が良いことを実感。
手元に置いておいてまた読みたいなと思えた1冊でした。

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