わがままからで良いのかと自覚できた1冊

わがままからで良いのかと自覚できた1冊

Twitterでデザイナーの前田高志さんが紹介されていた本『考具』が気になったので読んでみました。



読み始めてまず最初にハッとしたのがこの言葉。

“デザインはわがまま→思いやり”

(出典:加藤昌治:考具 (2003) p.22)


これはグッドデザイン賞の審査委員長でもあるインダストリアルデザイナーの川崎和男さんの言葉。この順番がとても大事で、まずデザイナーである自分自身の思いが先、それからその思いを社会に適合させていくことが大切だと書かれていました。

長いことデザイナーをしていて、最初から相手の要望に合わせることを優先してしまう癖が全身にビッチリとこびりついている自覚大アリで…。クライアントは喜んでくれていたので嬉しいは嬉しかったけれど、何となくモヤモヤがあった時はこの考えが抜け落ちてたからだったのかなと思いました。

正解を探している時ほど人はどんどんクリエイティブじゃなくなってくるので、目の前の課題を自分事化し『自分はこうしたい!』の気持ちを原動力にして、自分も楽しみながら企画を進められるようにしていきたい…ずいぶん時間はかかったけれど、この本で言葉にしてもらい、そのことを自覚することが出来てとても良かったです。

この川崎さんの言葉が全てのアイデア・企画の出発点。ここから著者の加藤昌治さんが実践されているさまざまな『考具』が紹介されてましたが、どれもすぐにでも実践できるものばかり。
『すり替え』『言い訳』『ほんの少しの強制力』アイデアを思いつくまでの敷居の高さをこれらのパワーを上手く使って低くすることが大事とも記されていてなるほどなと。特に『ほんの少しの強制力』で情報を絞ることで、自分が気になっている情報が向こうからこっちに飛び込んでくる感覚ってそういえばあったあった。

まず私は『アイデアマラソン』を毎日寝る前にノートに書き出し始めてみました。何日か書いた分を見返すと本気でくだらないことばかりしか書いて無いですが(笑)、考えている時間は普段ボーッと過ごしている時よりも何かをキャッチしやすくなっている感覚があってとても楽しい。あともう1つ気になった考具『マンダラート』も近々やってみよう。

『考具』を読み終わると『日常生活のどこでもアイデアだらけじゃないか!』という感覚になれたような気がします。(当社比) またその感覚を忘れてアイデアに行き詰まり始めた時に手に取れるとこに鎮座してもらって、末長くお世話になろうそうしようと思ってます。

良き1冊と出会えて嬉しかったです。
ご紹介いただきありがとうございました!

考具 著者:加藤昌治

error: Content is protected !!