2023年11月21日(火)
今日は棟方志功展を観に、東京国立近代美術館へ。
たくさんの板画(はんが)作品。
小さな作品も大きな作品も、それぞれの画面いっぱいに、力強く、骨太に描かれていて。棟方さんにとっての生きるということは、1枚1枚の板と向き合い続けることとイコールだったのかなと思ったりもしました。
奥行きが無い構図な分、1つ1つのモチーフがパワフルに感じます。近くに寄って細部を見つめた時の繊細なパワフルさと、少し引いた位置で全体を見渡した時の迫力のあるパワフルさ。どちらも行ったり来たりしながら最後まで楽しむことが出来ました。
1つの板材から引き算して作り上げていく板画の作り方から想像すると、後戻りの出来ないヒリヒリ感は感じていたのか?そのヒリヒリさえも楽しんでいたのかな?
棟方さんの描く人は、むっちりどっしりとしたフォルムが多く、可愛らしい顔付きから幼く見える時もあるし、あたたかく包み込んでくれる包容力を感じるような大人に見える時もあるしと、なんだか不思議だな。