特別展『古代メキシコ-マヤ、アステカ、テオティワカン』

特別展『古代メキシコ-マヤ、アステカ、テオティワカン』

2023年9月1日(金)

今日は『古代メキシコ』展を観に上野へ。

会期終了間近だし、絶対混んでるだろうなぁ…と躊躇していたらやっぱりとても混んでいました。
みんな考えることは同じだ。でも行って良かったです。

展示品に関しては『コレも好きだよね、アレもあなた好きだよね』のオンパレードで、どれもこれも裏側から奥底から、見られる部分は全て舐め回すように楽しませてもらいました。

トウモロコシと嵐に関することをモチーフとした神々が多かった印象で、恐らく実りへの喜びだったり、天候などの自然にまつわることへの畏敬の念が強かったのだろうと思います。そういう気持ちは昔も今も変わらない気持ちなのかなと。

生贄の心臓を捧げるための台・チャックモールの実物も見られてほくほく。
素っ頓狂な表情をしている石の台座なのに用途がエグいのが何とも言えないです。ニヤニヤと見ている場合じゃ無いのだろうけれど。

展示品のことは書き出したら止まらないけれど、今回特に気になったのは会場の演出方法でした。
ガラスケースや展示台などの作品に直接関わる、展示に最低限必要なもの以外の部分にも装飾がされていたので、『その場を訪れないと味わえないこと』までしっかりと検討されたんだろうなぁと。

『作品を見てもらう』という必要最低限の目的を果たすための要素では無いことや、ちょっとでもこだわり始めるとあっという間に予算が掛かってくる部分のため、優先順位が低くなることも多いけれども、『その時その場所でしか体験出来ないこと』にも心を配った展示なんだなぁと。そういうことに触れられてとても豊かな気持ちになりながら、会場内を巡ることが出来ました。

今回の展示のように、1人でも多くの人に『来て良かった』と思ってもらえるような展示が増えたら良いなぁ…自分が何か関わることでもそういう風に感じてもらえるようにして行かなきゃなぁ…と、いろいろ感じることが出来たので、会期ギリギリ滑り込みで訪れることが出来て何よりでした。

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