2024年1月29日(月)
今日は【魔除け－見えない敵を服でブロック！－】を観に、文化学園服飾博物館へ。
世界各地の民族衣装に施された刺繍や選ばれたモチーフに色。
展示された1つ1つの服や装身具に込められた想いを知ることが出来ました。
同じモチーフや色でも、その地域で信じられている宗教や風習により捉え方が違ったりもするようでしたが、どこでも共通していたのは『身に付けた人がこれからも幸せであること』という願いが込められていることでした。
頭頂部などの見えにくい部位でも邪気を跳ね返せるようにミラーや白い貝などのキラキラ輝く素材が縫い付けられていたり、悪霊を迷い込ませて閉じ込めるために迷路のような模様の刺繍が施されていたり、開口部から邪気が進入して来ないようにと袖口や襟元、裾などを赤い生地で封じていたりと、様々な工夫がされていました。そしてその工夫は、意匠的にもとても美しいものでした。
生き物や植物をモチーフとした装飾も数多くあるようで、モチーフとしている自然の力を分けてもらうような意味合いもあったのだとか。見た目に可愛いだけでなく、身近な自然にも頼っても良いんだということを知れたように思います。
今まではとても感覚的に『なんだか好き』だった世界の民族衣装たち。
そこに込められた想いを知れたことで、より一層好きになれたような気がしました。
