分解して考えることの大事さを知れた1冊

分解して考えることの大事さを知れた1冊

こんにちは、空間デザイナーのナカザワフミです。

イラストレーターの友人がオススメしてくれた本『絵はすぐに上手くならない デッサン・トレーニングの思考法』を読んだ記録を、今日はしたためておきます。


小さい頃からよく絵を描いていた私の姿を見てた母のおかげもあり、保育園〜小学校卒業まで近くの絵画教室に通わせてもらったり、デザイン系の高校と専門学校に通う中でもデッサンなどの授業を受けていた…はずなのに、自分の描く絵には未だに自信が持てません。

仕事柄、絵を描く必要のある場面にも度々遭遇するのですが、描く度に『あんまりだなぁ…』と思う日々。その気持ちは歳を重ねるほどに強くなってきている気がしてます。

『絵を描く』という行為自体は好きなはず。お風呂場の曇った鏡やチラシの裏側などに落書きしたりはよくしているのですが、頭の中に思い描いたものと出来上がった絵にギャップがある感じ。そしてそれを見てもどこを直したら良くなるのかがハッキリわからない。そんなわけで自分の描く絵が好きになれません。

でも描くことを求められる機会も多いし、このままモヤモヤしてるのもなぁ…ということをイラストレーターをしている友人に話したところ、「池袋でデッサン教室をやってる先生が書いた本、オススメですよ」と教えてくれたのが、今回読んだ成富ミヲリさんの著書『絵はすぐに上手くならない デッサン・トレーニングの思考法』でした。

こちらの本は絵の技法書ではなく、『絵を学ぶための思考法』を順序よく解説してくれた本です。
『絵が上手くなりたいけどどうしたら良いのか?』という漠然とした問いに対して、『自分が今どのレベルにいて、何が必要なのか』を見極めるために、『個々が目標とする上手な絵』に近付く際にぶつかる壁ひとつひとつを分解して解説してくれていました。

練習が続かない理由は『今やってる練習が自分にとって成果があるのかどうかがわからないこと』これが1番大きいんじゃないかなと思ってます。闇雲に練習しているだけだとこのモヤモヤとした気持ちが晴れることはなく、つらくて途中で挫折してしまうんですよね。これは絵の練習に限ったことではなく、上手くなりたいこと全てに言えることだと思います。

なので、絵を本格的に練習し始める前や行き詰まって嫌になりかけている時にこの本を読むのが良いのかなと。私はちょうど後者のようなタイミングだったので、この本の存在を知れて良かったなぁ…友人のIさんマジでどうもありがとう。
読み進めていくことで、今悩んでいることを解決するために、どんな練習を取り入れたら成果も感じられて楽しみながら続けることが出来るのかの道しるべとなってくれるような内容でした。

この本でまず最初に触れられているのが、自分にとって絵を描くことは『目的』か『手段』かどっちであるのかということ。それによって各個人が達成感を得られる目標も変わってきます。
絵が好きでついつい描いちゃう!という場合は絵を描くこと自体が『目的』となっています。それに対して『手段』となる絵は、人にアイディアを伝えるためなど、自分の抱えている問題自体が目的で、それを解決するために絵を用いていることを言います。そこで私にとっての絵を描くこととはと考えると…

①手描きのラフパースで相手に考えていることをざっくり素早く伝えられるもの(手段)
②チラシやポスターなどを作る際、その媒体で伝えたいことに合わせて描くもの(手段)

うん、手段ですね。
上の2つと共にこんな悩みも絵が上手になることで解決できそうな気がしています。

③自分が好きな絵や造形について何時間でも語れるようになりたい。
④頭の中で考えていることと違和感のない絵を描けるようになりたい。
⑤バランスの悪い部分を認識し、どう直したらより良くなるのかをわかるようになりたい。
⑥直感で『好きか嫌いか』でしか判断できないことをどうにかしたい。
⑦要するに、いろいろ『うーん』と思い込んでいることを克服し、絵を描くこと自体を楽しめるようになりたい。

こうやって書き出してみるとコンプレックスの塊やん笑
照明の勉強をしたこともそうですが、持ってる強みをより伸ばすことよりも、苦手と感じて自分にとってマイナスに思っていることをゼロまで戻したい性分なんでしょうね。
何にしてもそう思っているだけでは何も解決しないしずっと気持ち悪いままなので、①②ができることをまずは目標としたいと思います。(ここで決める)

絵が上手くなる方法というと『とにかく死ぬ気でひたすら描け』という根性論を耳にすることが多いけれど、本書では絵を描くのに必要な能力は大きく分けて8つあるよとか、この能力を伸ばすにはこんなトレーニングが向いているよだとか、目指す職業別に必要な能力はこれだよだったりなどなど…細かく体系化された習得方法を一つひとつ理論的に説明してくれているので、読みながら漠然とした悩みを整理することができ、絵を描くことへのモチベーションが少し上がったような気がしました。

また、習得不可能で自分の中にあるものを磨くしかない能力『感覚、感性、センス』との向き合い方についてもこの本の中で度々触れてくれるなど、気持ちにも寄り添ってくれる場面が度々あったことにとても好感が持てました。

この本を読んだだけでは絵は上手にならないけれど、『とにかくたくさん描けっていわれても何がなにやら…』と、目の前が濃霧に包まれていて手を動かすことが出来ない私のような人の背中を押してくれるような一冊でした。

さて、この本を読んだことで、より一層デッサン教室に通いたくなってきたぞ笑

絵はすぐに上手くならない デッサン・トレーニングの思考法 著者:成富ミヲリ

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