今年の桜

今年の桜

こんにちは、空間デザイナーのナカザワフミです。

先日開催した空間づくりの相談会『Meet Up』も無事に終えることが出来ました。相談に来てくださった方も気にかけてくださった方も皆さんありがとうございました。次回開催の予定はまだ未定ですが、また定期的に出来たらいいなぁ…という妄想だけはしています。
真剣なお悩みからとりとめのない雑談まで、いろいろな方の考えていることを聞くことができ、楽しく有意義な時間を過ごすことが出来ました。本当にありがとうございました!

相談会を開いた工房前には日本の道100選にも指定されているさくら通りがあり、一日中あったかい室内から満開の桜が眺められるという贅沢なお花見もすることが出来ました。一度で二度美味しいとはまさにこのこと。

そうやって桜を眺めていると『変化』という言葉が思い浮かびます。
葉が落ちて少し寂しい雰囲気だった枝に蕾ができ、あたたかくなるにつれて次々と開花。そこからどんどん満開になって一面ピンク色の世界に。そして新緑の葉っぱが顔を出すと共に花びらが風に乗って散っていくまでの一連の流れが目まぐるしく進んでいく様子と、季節がら入学や卒業、引越しなどのイメージもあることから、この『変化』を強く感じる植物がこの桜なのかなと。

相談会の日に話を聞いていても『変わっていきたい』と考えている方が多かったように感じました。ハッキリと言葉で表現してくれる人もいれば、まだモヤモヤとお悩み真っ最中な人などペースは様々でしたが、何かと動き出したい気分になる季節でもありますよね。

『変わりたい』と思えるようになったことがまず最初の一歩。その気持ちを大事にしたいのなら、どこかのタイミングで『えいっ!』とまた次の一歩を踏み出すことが必要になります。その二歩目の歩幅は広い場合も指先一本分ぐらいの少しの時もあるけれど、前に進んでいることには変わりはない。

ちょっとずつでも前に進んでいることが実感できた時、私も自分に自信を持つことが出来たような気がしたので、マイペースにでも進もうとしている人を周りで見かけた時は、手の届く範囲でできる応援はしたいなと思っています。押し付けがましくならないよう、目の前の相手のペースを無視することはしないように気をつけながら。

なので何か変えたいことが出て来た時は、まとまってなくても怖がらずに声に出してくれたらいいなと思ってます。会話だけでなく文章でも何でも、自分がストレスの少ない方法でちょっとずつでも言葉にして表に出せると、より考えが整頓されていった実感が私にもありました。頭の中がクリアになるともう一歩前へ踏み出したい気持ちも出て来るので、抱え込み過ぎずに表に出すことも大事だなと。

どんなことでも『変わらないことはない』と思うと恐怖を感じることも多々あります。
私も自分自身のことは少しずつでも成長して変わっていきたいとは思うけれど、人との関わりや周りの環境に関しては今のこの楽しい雰囲気のまま、ずっとこのままでいたいなと感じることもたくさんあるからです。

けれども、大事にしているその関わりをいつまでもずっと変わらず楽しい関係でい続けるために、そのために変わっていくこと、変えていくことは恐れずにしていかなきゃいけないなーと。言っていることが矛盾しているような気もするけれど、何もかも変わらないでいることは周りも自分自身にとっても緩やかに衰退していくことに繋がっていく気がしていて、ずぶずぶずぶ…と共倒れになることの方が私は嫌だなと。

『ガラリと変えた方が良くなること』『そのまま変えない方が良いこと』『変わらないために変えていくこと』を見定めながら、少しずつ前に進んで行けたらなと思います。どんなに後悔しても後ろに戻ることは出来ないし、『あの頃は良かったね』なんて言葉は私はあんまり使いたくない。

スピードの早い変化に付いていくのはツラいなと感じるのは年齢のせいかそういう性分なのかわからないけれど、何も変化がないのも飽きてしまうワガママな体質なので、自分のためにも変化することをやめないようにし続けたいです。

明日から4月。そろそろ散り始めた今年の桜を見ながら、そんなこんなことを感じてます。

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