Tokoa coffeeフライヤーが出来るまで

Tokoa coffeeフライヤーが出来るまで

こんにちは、空間デザイナーのナカザワフミです。

今日は先日納品させていただいたTokoa coffeeさんのフライヤー制作中に考えていたことをつらつらと書き留めておこうと思います。

今回のご依頼主は、昨年12月に実店舗をオープンされたばかりのTokoa coffee店主の池田さん。
今までのフライヤーはご自身でデザインしたものを使っていたけれど、内装や店内で使う食器、提供しているお菓子のセレクトなどなど、細部にまでこだわった念願のお店のことをより知ってもらうために新しくしたいとご相談いただきました。

古材や雰囲気のある照明などがステキな内装デザインはMADE BY…さんによるもの
訪れる度に違うデザインと出会えるのが楽しい食器たちは千葉県内で活動されている作家さんが作られたもの

当初お話を伺った際は『店内で配布用のポストカードサイズ』と『ギフトBOXに添える名刺サイズの二つ折りのもの』の2種類のデザインをお願いしたいとのことでしたが、詳しくお話を伺ってみると2種類の記載内容や伝えたいことなどが近似していました。

そこで、管理のしやすさやコスト面なども踏まえて兼用のデザインにしてはどうかと提案。池田さんはその提案を快く受け入れてくださり、様々な用途での使用を目的としたフライヤー作りがスタートしました。

Tokoa coffeeについて

Tokoaさんで提供しているコーヒーは、オルゴールセラピー用のスイスオルゴールの音色を聴かせた後に焙煎した豆で煎れられています。なぜコーヒーにオルゴールを?と一見共通点がない組合せに見えますが、その理由はホームページの想いプロフィールの中に記されています。

オルゴールの生のひびき(豊富な周波数)によって雑味がなくマイルドなお味になり、とても飲みやすいんですよね。
私はブラックが苦手で他のお店ではなかなか飲みきれないのですが、Tokoaさんのコーヒーなら最後の一滴まで美味しく飲み干せてしまいます。『私はたぶん一生ブラックは飲めないカラダなんだろう』と長年思っていたので、初めて飲んだ時とても驚きました。本当に飲みやすい(大事なことだから2度言います)。

そんな美味しいコーヒーを提供してくれる店主の池田さんはとってもお話好き。いつもやさしく気さくに話しかけてくれるので楽しくて時間があっという間に過ぎてしまいます。(毎回長居してすみません笑)

そこで、人と人との出会いやつながりを大切にしている池田さんの想いが感じられるようなフライヤーにしたいなと考えながら、デザインを検討し始めました。

まずは大きさをどうするか

『知人のお店とのコラボギフトなどでも使用するので、あまり大きいと入れてもらうのをお願いする時にちょっと悩んでしまう』と仰っていた池田さん。目に止まって手に取っては欲しいけれど、あまりデーンとした雰囲気だと気が引ける…その気持ち、とってもよくわかる。

そんな話をしながら最適な大きさを考えていた時に目に入ったのが、店内に置かれていた1つのフライヤーでした。

それは池田さんのお気に入りのメガネ屋さんのもの。手のひらに収まるぐらいの正方形で、奇抜なデザインでは無いけれど、どことなく気になる雰囲気を持ったもので、そのフライヤーを手に取りながら2人で『これだ!』となり、大きさが決定。

記載したい内容のボリュームとギフトBOXに添えた時の雰囲気を優先し、二つ折りで制作することにしました。

メインビジュアルに最適なのは?

今回は “実店舗を持ったカフェ” のフライヤーなので、このフライヤーからお店の雰囲気を感じられたり、このフライヤーを見たことで実際に訪れてみたくなるようにと、店内の写真をメインに使いたいなと考えました。

店内のどの方向からの写真を使うか検討していた時に気になったのが、TokoaさんのInstagramにアップされていたこの写真でした。

当初はこのまま使おうかとも考えましたが、出会いやつながりも大切にしたいという想いも感じてもらうために “人の気配のある写真” の方が良いのではないかと考え、池田さんとお客さんがいる写真を再度撮り直すことに。

撮影には共通の知人にも協力してもらい、穏やかで雰囲気の良い一枚をカメラにおさめることが出来ました。

用紙はどれにする?

Tokoaさんの持つあたたかみや親しみやすさが感じられる手触りの用紙をまずはいくつか私が選定。実物を確認しつつ相談しながら今回選んだ用紙は『上質紙』。コピー用紙にも使われているので日常生活の中で最も触れる機会の多い用紙です。

上質紙は、紙の表面にコーティングがされていない素のままの用紙のためコート紙などに比べて発色や鮮明さは落ちますが、その落ち着いた色味や微妙なにじみが味となり上品で素朴な印刷物を作ることが出来ます。それでいて価格もリーズナブルなのがとっても嬉しい。
また、コート紙だとのっぺりとした印象になってしまう余白の多いデザインなどでもパルプの質感のおかげであまり気にならず印象的で雰囲気のある風合いに仕上がるので、今回とても似合っているなとこちらを採用しました。

本番の前に試し刷りも

そんなことを考えながらついに完成

まずは表紙のデザイン。
ロゴとコピーにTokoa coffeeらしさを少しプラスしたく、オルゴールの振動板とピンをイメージしたモチーフを添えました。余談ですが、振動板イメージの細いラインの本数はTokoaさんで使用されている144弁のオルゴールに合わせて144本にしています。

ロゴは店主の池田さん作ですが、由来を聞いて『なるほどな!』と楽しかったので、ぜひお店でご本人からお話伺ってみてくださいね。

持って帰ってもらうのにもちょうど良い、小ぶりなサイズ感

続いて表紙を開くとメインビジュアルの店内が登場。ものの数分で50枚ほど撮影してしまった写真の中から池田さんとお客さんが向かい合って微笑んでるものをチョイス。

二つ折りの形状なので、この表紙をめくるという動作が実店舗の扉を開ける時の感覚とリンクするかなと思い、中面いっぱいに写真を配置することを決めました。扉を開けて店内を訪れる疑似体験しながら、横に添えた池田さんの想いを読んでいただけたら。

選んだ写真以外にも良いもの多くてとても悩みました

裏面にはお店に関する情報と地図をまとめました。
住宅街の中に位置する店舗のため目印と出来るような対象が少なく悩みましたが、実際に歩きながら目に留まった建物や看板をチェックしつつデザインしました。

デザインの統一感を守るために、シンプルな地図に

このようなやり取りを経て、今回のフライヤーは無事に完成しました!
打合せの度に美味しいコーヒーをいただいていたけれど、まだ全制覇出来ていないのでじっくりゆっくりまたお邪魔しに行こうと思います。ふふふ、楽しみ。
新しくなったTokoa coffeeフライヤーを見かけた際は、ぜひ手にとって池田さんのお店に対する想いを感じてみてくださいね。

今回のフライヤーのようなグラフィックデザインや、空間に関するお悩みなどのご相談はこちらのContactフォームからお気軽にお問合せください!



▼今回のクライアントさん
Tokoa coffee様(ホームページInstagram

▼撮影協力
omusubi不動産・原田恵さん(ホームページ

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