こんにちは、空間デザイナーのナカザワフミです。
今日は先日納品させていただいたMADE BY…さんのロゴが完成するまでのお話です。
今回ご依頼いただいたMADE BY…さんとは活動場所が近く、私の自宅から30分ほど歩いたら工房に着くような距離感。2年ぐらい前にこれまた近くで開催されていたイベントで初めてお話しさせていただいてからのお付き合いです。要するにご近所さんですね。
店舗デザインや内装、什器、インテリア、家具製作などの古材を扱うWOODWORKをメインとしながらも、他にもいろいろやりたいことがたくさんある!と、日々精力的に活動されています。2人のチームなのにパワーがすごい。
そんなMADE BY…さんから新しいロゴのご依頼をいただけて嬉しい限りでした。
それではヒアリングからスタート…と言っても今回聞いたことは『ロゴが出来たらTシャツやステッカーやポスターや刻印や…とにかくいろんなものを作りたい!』ということが主に聞いたこと笑
まずは『フミさんが思うMADE BY…のイメージを見てみたい』とご要望をいただいたので、妄想を膨らませながらカタチにしてみることにしました。
1st Plan
まず初めに、私が感じるMADE BY…のイメージワードを書き出してみることに。
集めてみた言葉たちは下記の通りです。
このキーワードから妄想を膨らませて描き出した落書き的な原型たちはこちらです。
メインで使われている古材や今まで作られていた作品からのインスピレーションで描き出したものをお見せしたところ、『その他にあるようなデザインがしっくり来る』とのご返答。線が細いものは作家さんやクリエイティブ関係のイメージが強く、自分たちにはピンッと来ないとご指摘いただきました。確かに、もっと、なんていうんだろう、骨太さ、無骨さなどを感じる方たちなので、伺ったことを整理しながらもう一度検討し直してみることに。
2nd Plan
初回提案を踏まえて、マークとロゴタイプが1つにまとまったものをいくつか作ってみることにしました。
上記の4案をお見せしたところ、『第一印象はこれ!っていうのが2人で一致しました!』との嬉しいご返答。
私の中でもこれかな?とアタリをつけていたものとも一致し、方向性がこれで確定。選んだものはB案のこちらのデザインです。
MADE BY…さんではフレームのデザインに拘った額縁や什器を多く制作されていたので、枠を想起させるモチーフを取り入れながら、そこだけに囚われず、もっともっと枠の外へ飛び出していこうとするイメージでデザインしました。
また『左上と右下のクルンとしたところが、木を削った時に出てくる切りクズみたい』と、細部までとても気に入っていただけました。
このB案を元に次は細部の調整をしていきます。
枠の中に入れていた言葉のチョイスがこれで良いのかどうなのか相談しながら悩んでしまったので、一度形にしてバランスを見てみることにしました。
3rd Plan
1番気になって悩んだ言葉が『地名を入れるのかどうか』ということ。
確かにお二人とも松戸市出身で現在も松戸市内で活動していて愛着もあるけれど、ロゴの中に含めるということはどういうことなんだろう…?としっくり行かない様子でした。
そこでいくつかパターンを見てもらうことに。
地名、活動を開始した年、WOODWORKERこの3つの言葉を全て入れたもの、逆に何も入れないもの、一部だけ入れたものと見ていただいたところ『バランスは前回の横長の形が余裕があってMADE BY…らしさを感じる、地名は無くても良さそう』ということに。段々と固まって来たぞ。
4st Plan
これで最後の提案!
活動を開始した年とWOODWORKERの言葉の配置のパターンを見てもらいました。
悩んだ挙句にジャンケンもしたけれど笑、あとあと聞いたらどちらが勝っても最終的には『A案で!』と一致。
この後、気になっていた部分の微調整をして無事に納品完了したロゴデザインがこちらです。
『Let’s think outside the box』
今まで歩んできた道のりも大切にしながらも、固定概念に囚われず、自由な発想で考えながら飛び出していこう!がこのロゴに込めた想いです。
実はこのロゴプロジェクトを進めているうちに意気投合し、私もこのあとMADE BY…の活動に参加させていただくことになりました。
そんなとても嬉しい流れになるとは予想もしていませんでしたが、『Let’s think outside the box』は私の中にも持っていた気持ちです。この想いを胸に3人であれこれと活動しながら、新しくなったロゴを育てていこうと思っています。
考えが上手くまとまっていないところからでもゆっくり丁寧にお話伺います。悩み過ぎてハゲる前にまずはお気軽にご相談くださいね。ロゴや販促物のデザイン、空間に関するお悩みなどありましたら、こちらのContactフォームからどうぞ!
▼今回のクライアントさん
MADE BY…様(Instagram/ホームページ)