こんにちは、空間デザイナーのナカザワフミです。
今日は先日読んだオリバー・ベレさん、グレッグ・カプラさんの著書『デイトレード 〜マーケットで勝ち続けるための発想術〜』の感想文です。
最強のトレーダー養成機関「プリスティーン」が勝者のセオリーを初公開!デイトレーダーとして成功するための心構えを凝縮した一冊です。
日経BOOKプラス より
特徴は、皆が本当に気付きつつも忘れてしまいがちな事を、表現を変えながら執拗に繰り返し述べている点。本書によって、迷いの罠から逃れ、より信念を持って売買できるようになります。
例えば、「株式を取引するのではなく、人を取引する」という教訓。多くの初心者が、一つひとつのトレードに必ず相手がいることを認識していない。株式を買うたびに、誰かがその株式を必ず売っている。株式を売るたびに、誰かがその株式を必ず買っている。問題は「どちらが、より賢いのか」という点であり、マーケットの機敏を知って、賢い側に立てるように鍛えるアドバイスをする。
『金持ち父さん』の訳者による、歯切れのいい文体も魅力です。
株式を取引するのではなく、人を取引する
ちびちびとNISAとiDeCoはしている…ぐらいの知識しかなく、管理も証券会社のwebサイト上でしているためか、この一文の視点を全く持てていなかったことを自覚。姿は見えないけれど、向こう側にも人がいることを認識できたことで、違う世界の話のように感じていた投資が、前よりも少し身近に感じられたような気がしました。
『勝者は希望を売り、敗者は希望を買う』と勝ち負けで書かれると平和主義者で頭の中がお花畑な私はグッとくる部分もありますが、投資の世界だけでなく、日常の様々な部分にこの考え方が潜んでいるよなぁーとも。『出来れば勝者側でいたい…!』という強欲さがあり過ぎると、ふと気付いた時には敗者側にズブズブと沈んでいる場合も大いにあるので、幸せな気持ちで居続けられるためには、冷静に状況判断が出来るだけの心の余裕も持っておきたいなと思いました。
精神の保ち方の指南書
ものすごく簡単に成功しているように見える人ほど、自分の定めたルールに実直に従い、コツコツとルールを磨いてアップデートしていることも繰り返し書かれていました。これは投資だけで無く、仕事や日々の暮らしの中でも大事なことだよなぁーと。
欲望と恐怖に支配されて、感情のままに行うことは、投資だけに限らずただのギャンブル。そんな不安定な状況から脱して、目の前に起こる全ての事柄を自分自身のコントロール下に置くための視点や考え方が様々な表現で繰り返し書かれていることが面白かったです。ちょっと洗脳に近い感じではあるけれど、『この本の読者にはぜひ勝者側になって欲しい!』という著者の気持ちの表れなのかなと。
恐らく読み手側によってピンッと来る表現は異なるとは思いますが、心に刺さるものが見つかるとそれをヒントに他の表現の意図も少し汲み取れるような気がしたので、何度か繰り返し読むことでじわじわと自分の精神のコントロールも上手になってくるように思いました。
具体的なトレード技術には一切触れていない
『この銘柄を買うと吉!』などの具体的なトレード技術については一切書かれていないことも不思議でしたが面白いポイント(原書では二部構成で、後半部分に具体的技術が書かれているそう)なので、答えをすぐに欲する人には向いていない本だとは思います。
『おまえ、正気か?』と言われそうなタイトルの本ですが、投資も含めて、自分の人生を自分の手でコントロールするために役立てられそうな知識や視点、心の保ち方が、様々な表現で繰り返し書かれているのが、独特でしたがとても面白かったです。
時間を置いて改めて読むとまた印象も変わりそう。
目の前の出来事に悩んだ時に、再度読んでみたいなと思える一冊でした。
デイトレード 〜マーケットで勝ち続けるための発想術〜 著者:オリバー・ベレス、グレッグ・カプラ
