Brand card

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| クライアント:つまみかんざし彩野様(Instagramホームページ
| 担当業務:デザイン、ディレクション、制作管理

| 英訳:タニシタ ユカ(Twitter

江戸つまみかんざし製作者・つまみかんざし彩野様からのご依頼で、ブランド紹介カードのデザインリニューアルのお手伝いをさせていただきました。

活動当初から大切にされてきている“江戸時代から続く技術を、現代のライフスタイルに合わせた商品作りに活かすこと”を、カードのデザインからも感じていただけるよう、用いるフォントや色合い、紙質も含めて検討を進めていきました。

カードのデザインには、つまみかんざし彩野様のロゴマークにある紫陽花をモチーフとして取り入れています。
フォントについては、ブランドイメージと読みやすさを考慮して明朝体とゴシック体の2種類を用いました。日本の伝統文化であることも感じていただけるよう、タイトル部分には明朝体フォントを選んでいますが、『日本の伝統工芸品であること』に偏り過ぎず、現代的な雰囲気も感じてもらえるように、スッキリとした少し縦長ラインのものを採用しています。

また、インバウンド需要の多いお取引先様も多いということから、表面は日本語表記、裏面は英語表記のデザインとしています。
本文は彩野様自身でご検討いただき、表面と裏面でほんの少し内容を変更することとしました。お話を進めていく中で、日本のお客様と海外のお客様とでは江戸つまみかんざしに触れる機会の多さも異なること。そのため、事前の知識や抱いているイメージも異なるであろうことを考慮し、江戸つまみかんざしの歴史についての切り口を変えてみることに。裏面に記載した英訳は、ライターでもあるタニシタ ユカさんにお願いし、彩野様が伝えたい想いを汲み取りつつ、海外の方にも伝わりやすい表現に整えていただいています。

少し色づかいを変えてアクセントも付けつつ、表面も裏面も共通するモチーフを取り入れながら仕上げていきました。どちらの面を見ていただいた時でも、つまみかんざし彩野様の作品から滲み出る、凛とした美しさを感じていただけたら何よりです。

小さな生地1枚1枚を丁寧に折りたたんで作り上げられていく現代の職人が見る世界を、ぜひお手にとって体感してみてください。

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