「他人に怒れない」をやめる6つの方法

「他人に怒れない」をやめる6つの方法

こんにちは、空間デザイナーのナカザワフミです。

今日は内藤誼人さんの著書『「他人に怒れない」をやめる6つの方法』を読んだのでその感想です。

これを読んでいる皆さんは人を怒ることは得意ですか?
私はこういうタイトルの本が気になるぐらいなのでもちろん苦手意識があります。ちょっとイラッとすることは多々ありますが、その次の瞬間『たぶんこの人はこういうことを思ったから、こういう事情があったから、こうしたんだろうな?』と、その行動の裏にあるであろうことを考えてみる…を先にする癖があり、『腹が立ったから怒鳴り散らしてやる!』という感情にまで達することがあまりありません。

それが良いことなのか損をしてしまってきたのかはわかりませんが、いざ怒りが必要な場面になった時に怒り方を忘れていて上手く伝えられた気がせず、あとでモヤモヤ…。そんなことを夜ごはんを食べに行った飲食店で遭遇した怒っている人をしれーっと見つめながら考えていました。

この本のタイトルには『6つの方法』と書いてありましたがいざ目次を見てみると、6つの章にカテゴリー分けされた全部で50個の方法が記載されていました。そんなに方法あったのに知らなかったとは。

読み進めてみると、『部下を怒ることが苦手な上司』向けなのかなといった印象の内容でした。私が怒りたい時はどちらかというと『年齢や立場が上の人』や『街中で突如遭遇した理不尽な人』に向けて物申したい場面なので(年長者に対してけしからんとは思うけれど笑)、すんなり全て実践するのは難しいのかな?と感じましたが、『ほーそうなんだ!』『これなら取り入れられそう!』と思ったものをいくつかピックアップ。

①人を説得するには怒るのが最も効率が高いこと

なんとなく『怒るのは良くない』『怒っても逆効果だ』という感覚がありましたが、実は全く逆であるとのこと。

ニュージーランド・オークランド大学のニコラ・オヴェラル教授が行った説得効果を比較する実験で、『怒りを示す』『罰する』という方法を行った説得者自身は『上手くいかなかったな…』と思うことが多かったけれど、実験の12ヶ月後に調査をすると相手がこちらの思い通りに変化していることが多かったとのこと。
一方『相手に視点を変えてくれるように促す』『ユーモアをまじえて説得する』といった方法では、説得者自身は『上手くいった!』と思う傾向があるものの、実際に相手の行動に変化が見られることは少なかったことが明らかになったようです。

この実験結果からも、相手を変えるためには合理的な説明をするよりも怒った方が非常に効果的であることが示されたので、まずは怒ることに積極的になれるよう意識改革からはじめましょうと記されていました。

大切なポイントだけれど、思い込みを捨てての意識改革が難易度1番高い笑
でも有事の際に逃げずに怒れるよう心のメモには書き留めておこう。

②自尊心が高い人ほど怒りっぽい

もともと攻撃行動というのは自我が脅かされた結果として生じるものなので、自尊心が高い人ほど怒りやすい傾向にあるようです。米国ケース・ウェスタン・リザーブ大学のロイ・バウマイスター教授の自尊心と攻撃性についての研究からそのような結果が出ており、よく聞く『弱い犬ほどよく吠える』と事実は真逆だったとのこと。

『自尊心が高い=自分が大好き』なのでそう言われるとちょっと小っ恥ずかしくなるけれど、他の誰のためでもなく大好きな自分のために学業も仕事も頑張れる人でもあるので、攻撃的な性格だったり、感情的になりやすくて悩んでる人は自信を持ってそのまま生きてください(何様)

③怒って嫌われる人と好かれる人の違いについて

これはとても単純な答えでしたが『その先の行動が予測しにくいと嫌われる』とのこと。
なので事前に『〇〇をしたら私は怒ります』や『○回同じことをしたら怒ります』などと、予め約束ごとを伝えた上でなら温厚な人でも怒りやすくなるだろうとのこと。なるほどな。

④無愛想な方が多くを得られる

自分ではニコニコしているつもりでも、相手から見ればヘラヘラしているように見えることも少なくないとのこと。ドキッ。
ヘラヘラと愛想を振りまいていると「こいつは大したことがない」と見くびられるのは当然で。特に交渉ごとに関しては『相手と仲良くするためにやるものではない』し、ヘラヘラしていては相手の思うツボなので、来る日のために今日からムスッとした表情の練習をしておこうそうしよう。ムスッ。

⑤人は強気な人に従ってしまう

『根拠のない自信』を持ってる人の方がパワフルに見えるのは確かになと。しなきゃいけない決断に関してはまごまごせずにピャッと決めて先に進んでいくことにこれからも気をつけたいです。

以上、そんなことを気にしながら怒るべき時は怒ってみることを心掛けようと思います。
そして気付かずに実践出来ていたことたちも自覚するためにメモ。

◎陰で怒らず直接面と向かって考えをぶつける。
◎理性を失わないよう怒りはサッと切り上げる。
◎『無視』よりキツい怒り方はない。
◎鬼の顔はメリハリをつけてたまに見せるから効果がある。
◎本音は酒の席ではなく真っ昼間に言う。
◎メールなどの文章で怒りを伝えることも有効。

この辺りのことは出来ていそうだなと。
思ったよりも必要に応じて怒れていたのかも?

ということで、怒ることはダメなことだと決めつけて押さえ込み過ぎず、感情豊かにパワフルに、自分の感じたことを大事に生きていけたらなと思えた1冊でした。


「他人に怒れない」をやめる6つの方法 著者:内藤 誼人

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