先日の記事でもお伝えした通り、個人での活動を始めてから丸10年が過ぎました。
今までもプロフィールにはそれらしい活動のコンセプトを書いてはいたのですが、少しズレが出て来たような感覚も出てき始めていたので、11年目にもなることだしと、このタイミングで改めることに。
これまで大事にしてきたことを思い出しながら整理をし、今の自分にしっくりとくる言葉となるように、今回はライターのタニシタ ユカさんにも協力してもらいながら文章にまとめていきました。私自身の視点だけだとどうしても偏りが出てしまうように感じたので、第三者的な考え方や外側から見た時の私を深掘りしてもらいながらまとめていただき、とても有難かったです。
今の私が思う『デザイン』は、それ自体だけが目立つものでは無いこと、完成がゴールでは無くそこからまた前へと進んでいくためにあるもの、そんな風に感じています。
『素敵なデザインだね』と褒めていただいたりすることももちろん嬉しいのですが、それよりも私が作らせてもらったデザインを使う人が、元気に輝き続けてくれることの方を重視することを忘れないでおきたいと思っています。
最近はほぼ無料で簡単に大量に、何でもAIで作れてしまう世の中にもなってきて、今まではデザイナーが必要だった場面でも、その選択肢にも上がらないことも増えてきたんだろうなと思います。便利になるのは良いことだし、そもそも何だかよくわからない『デザイン』というものが、一般的にも身近なものに近付いていくこと自体は良い傾向なんだろうなぁと私は感じてもいます。
そんな中でも大事な時間とお金を使って、デザイナーに依頼してもらえることは当たり前では無いことをひしひしと実感してきました。そうやって誰かの心に留めてもらえた時にはその意味を噛み締めながら、これからも自分の出来ることを全うして返していきたいと思います。
タニシタさんが綴ってくれたコンセプトが素敵すぎて、ちょっと背伸びしちゃっている感覚も少なからずあったりはするのですが、受け取った言葉がするりと馴染む日が1日でも早く来るようにしていきたいです。
伝えることの、その先へ。
事業には、それを支える“道具”が必要です。
言葉、数字、仕組み、そしてデザイン。
デザインとは、本来の魅力を、誤解なく、まっすぐ届けるための手段です。
そのために、情報を整理し、必要な要素を選び取り、伝わるかたちで視覚化します。
「なんとなく」ではなく、「なぜ、これなのか」
背景にある目的や制約を踏まえ、最適なアプローチを導き出す。
その積み重ねが、選ばれる理由へとつながります。
選ばれた“その先”で、どんな行動が起こり、どんな変化や成果が生まれるのか。
私が目指すのは、そうした未来までを視野に入れたデザインです。
「どうすれば、心を動かし、ブランド価値を育てていけるか」
その答えは、事業全体の流れや構造の中に潜んでいます。
私はその全体像を一緒にひもときながら、
想いや強みがきちんと伝わり、動き出すためのかたちを描いていきます。
それは、事業の背中を押すための仕組みのひとつ。
必要なタイミングに、ちょうどいい道具を届けることで、
次の挑戦へ向かう自信と推進力が生まれる。
私のデザインが、あなたの確かな一歩の支えになれたなら、
これほど嬉しいことはありません。